1. なぜ親や亡くなった祖父母の書類が必要なのか
法務局は、「あなたが本当にその両親の子か」「他に隠れた相続人や兄弟はいないか」を厳格に確認します。そのため、本人の書類だけでなく、父母の婚姻関係証明書や基本証明書もセットで求められるのが通例です。たとえ両親が亡くなっていても、その記録は必要です。
2. 「除籍謄本」は家系のタイムマシン
現在の「家族関係登録簿」は2008年以降のデータです。それ以前に亡くなった祖父母の情報や、当時の大家族の構成を証明するには、古い手書きの「除籍謄本(チェジョクトンボン)」を遡って取得する必要があります。
これが、帰化申請において「最も大変」と言われる作業です。何枚も重なる茶色く変色した手書きの書類を、パズルのように組み合わせていくことになります。
3. 兄弟姉妹の有無と「父母の婚姻関係」の証明
書類を集める中で、「父に前妻がいた」「実は会ったことのない異母兄弟が韓国にいた」といった事実が判明することもあります。
「知らなかった」では済まされないのが帰化申請。これらを隠さず、すべて書類で地道に証明していくのがルールです。法務局は、あなたの家族の歴史をすべて把握した上で審査を行うのです。
4. まとめ
除籍謄本は手書きで解読が難しいため、領事館の窓口で「父(または祖父)の出生から死亡まで遡って、関連する除籍をすべて出してください」と粘り強く相談するのがコツです。
書類が山のように積み上がります。次回は、これらをどう扱うか「翻訳とデータの不一致」について解説します。
